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【宇部市】フラワーロス削減に向けて取り組む花屋EVERGREEN

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花屋へ行くと、いつも綺麗な花で溢れています。しかし、まだ綺麗なのに捨てられてしまう「フラワーロス」の問題をご存じでしょうか? ご紹介する宇部市の花屋「花ひろば EVERGREEN」(以下、EVERGREEN)では、フラワーロスを活用したサブスクリプションサービスや、土に還るポットの活用を通じてプラスチックの削減を行うなど、積極的にサステナブルな取り組みを行っています。代表の二村友香さんにお話を伺いました。

花屋から出るゴミの量

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店舗で扱う花の量にもよりますが、今回取材させていただいたEVERGREENでは、スーパーにも花を卸しているため、処理する過程でも大量の葉っぱや茎が出ていました。

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花だけでなく、葉っぱや茎は多くの水分を含んでいます。よって、ゴミとして焼却処分する場合には、燃えにくいため、多くのエネルギーが必要になります。EVERGREENでは、ゴミの量を少しでも減らそうと、店舗の横に電動のコンポストを設置しています。また、スタッフがそれぞれ持ち帰り、畑の肥料作りに活用しています。しかし、量がとても多いため、ゴミをゼロにすることは難しいのが現状です。

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花束だけでなく、花かごの注文もあります。花が挿してある部分には、よくプラスチックのポットが使用されています。しかしEVERGREENでは、全てのサイズに対応している訳ではありませんが、茎と古紙からできている「STEMN(ステムン)」という土に還るポットを使用することで、プラスチックの削減にも貢献しています。

フラワーロスの現状

フラワーロスとは、まだ綺麗に咲いており、楽しめるのに捨てられてしまう花のことを指します。フラワーロスが発生する場所は、店舗だけではありません。生産の段階で、サイズや色などが規格外として廃棄されてしまっている花も多くあります。

一方の店舗では、私たち消費者の需要がわからないため、余分に花を購入する必要があります。一本しか必要のない花でも、10本セット、50本セットというようにロットで販売されているため、マイナーな花だと売れ残ってしまうこともあります。しかし、花は生物なので、時期が過ぎてしまった花は廃棄されてしまいます。

EVERGREENのフラワーロス削減の取り組み

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EVERGREENでは、これらの廃棄されてしまうフラワーロスを少しでも減らそうと3つの取り組みを行っています。

まず一つ目が、フラワーロスにならないよう、また花を手軽に楽しんで欲しいという思いから、サブスクリプションで購入できるサービスを行っています。月額2,000円、3,000円、5,000円と値段を選ぶことができます。例えば、月額2,000円の場合、500円〜600円程度の花を月に5回受け取ることができます。決して大きなブーケではありませんが、お部屋に少しだけ花を飾りたい方にはおすすめです!

次に、フラワーロスが出てしまう主な原因は、需要が把握できないことです。そこで、事前に予定を把握して花を送るサービスも行っています。例えば、企業が従業員に対してバースデーフラワーを送るシステムを作り、代表がメッセージを送ることで、社員の満足度向上に繋がります。これは、社員の方々の誕生日と性別の名簿があれば、花が届くようになっています。他にも、バースデーフラワーだけでなく、受付やフロントの花にも活用できます。

三つ目は「HANAMUKE」というサービスです。お店の開店祝いや、移転祝いなどで送られるお祝い花ですが、実は置き場に困ったり、お手入れが大変だったり、お店の雰囲気に合わなかったり…と、受け取った側が困ってしまうことがあります。また、これらは枯れたらゴミとして廃棄されてしまいます。そこで、EVERGREENでは、それらをまとめてディレクションし「貰って嬉しい!」と「送る側も嬉しい」を叶えるサービスを行っています。

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花を買う際に気をつけたいこと

生花業界の取り組みをご紹介しましたが、消費者である私たちは何ができるでしょうか?

まずは、私たち一人一人が意識を変えることです。例えば、誕生日やお祝いに花を送りたい場合は、事前に分かります。早めに予約をすることで、需要を把握することができ、花屋は余分な花を仕入れずに済みます。

そして二村さんは、本物に触れることも重要だと話されていました。今はコンビニエンスストアやスーパーマーケットでも花を購入することができます。しかし、花のことはきちんとプロに聞くことで、長持ちさせる方法や、お手入れの方法を知ることができ、花をより長く綺麗に楽しむことができます。

今後宇部で目指したい姿

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花に対する知識や常識は、常にアップデートされています。だからこそ、花屋に足を運んで正しい知識を知り、花のある生活をもっと楽しんでほしいと話されていました。

また、花にも値段相応の品質があります。だからこそ、消費者は本当にいいものを見分ける力が求められます。品質のいいものが売れることで、生産者もより良い品質のものを生産する、好循環を生み出していきたいと話されていました。

最後に

今回は宇部市にある、EVERGREENの取り組みについてご紹介させていただきました。食品ロスやフードロスという言葉を耳にする機会は最近増えましたが、フラワーロスという言葉は初めて耳にされた方も多いかもしれません。フラワーロスの問題に限りませんが、事業を行っている側と消費者側の両者で問題について理解を深めて取り組んでいく重要性を改めて感じました。

そして最後に、二村さんの会社だけでなく生花業界全体に対して、より良い循環を生み出したいという姿勢や考え方がとても素敵だと感じました。宇部市は人口の割合に対して花屋の数が多いと言われています。つまり、それだけ多くのフラワーロスが出ている可能性があります。EVERGREENのフラワーロス削減に向けた取り組みは、今後消費者の意識も変わっていくことで、宇部市全体に広がっていくのではないでしょうか。

丸末彩加

丸末彩加

丸末 彩加(まるすえ あやか)。幼少期をアメリカで過ごし、日本と海外どちらの視点も入れながら、楽しく社会問題を解決したいと思っています。趣味は旅行と音楽と食べることです。linkedinでも情報発信しています!
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