コーヒーも細胞から培養される時代に。持続可能なコーヒーのために対策を行っている企業とは?

皆さんコーヒーはお好きでしょうか?

コンビニで一杯100円で楽しめるので、飲む機会が増えた方も多いのではないでしょうか。

しかし、私たちが安く美味しいコーヒーを飲む裏側で、深刻な人権侵害や気候変動によりコーヒー豆の生産が危機的な状況にあることをご存知でしょうか?

コーヒー豆の生産者は、低賃金もしくは賃金が支払われないケースがあり、またマットレスやお水もない劣悪な環境に住まわされ、農薬による健康被害も起こっています。

SDGsのターゲットにも、強制労働や現代奴隷の廃止が掲げられており、国際社会では、強制労働や児童労働によって生産された製品の輸入禁止が強化され、またフェアトレードコーヒーを扱う企業やトレーサビリティを強化するなど動きが加速しています。

また、気候変動の影響でコーヒー栽培ができなくなり、コーヒーが飲めなくなるのではないかと言われている「コーヒー2050年問題」。

こちらについて詳しく見ていきます。

コーヒー2050年問題

コーヒーの葉

コーヒーに限らずですが、現在育てられている作物は現在の気温に適しているのでその土地で栽培されています。

コーヒーの生産には、「標高」や「寒暖差」そして温度・日射量・降水量といった「微気候」など、環境要素がとても重要です。

しかし、このままのペースで気温が上昇し続けると、2050年には栽培できる土地が50%、なんと半分に減ってしまうと言われています。

このような深刻な状況に置かれているコーヒー豆ですが、中国やインドなどの新興国の生活水準が向上したことで、コーヒーの需要は増加しています。また日本国内でも、コーヒーチェーン店やコンビニで飲めるコーヒーなどの人気により、消費量が増加しています。

気候変動による影響

先ほども述べた通り、気候変動でコーヒー豆の収穫量が少なくなると、消費量に対して供給量が追いつかなくなり、価格が上昇することが考えられます。

また、コーヒー栽培をしている農家の数も、収穫量が減って生計が成り立たなくなると減ってしまうでしょう。

コーヒー2050年問題に対する解決策

まず1つ目の解決策として、品種の開発があります。

持続可能なコーヒー栽培に向けた取り組み

持続可能なコーヒー栽培を目指す研究機関であるWorld Coffee Research(WCR)は、IMLVT(国際品種栽培試験)と呼ばれる計画を進めており、病気に強く、気候変動にも対応できる丈夫な品種の開発・研究を行っています。

2つ目の解決策としては、培養コーヒーです。

フィンランドのVTT技術研究センターがコーヒーの葉の細胞から「培養コーヒー」を作ることに成功しています。

これからは本来コヒー栽培には適していない土地で生産されるコーヒー豆の販売が当たり前の時代になるかもしれません。

参照:https://gigazine.net/news/20210929-growing-coffee-in-bioreactors/

対策に乗り出す企業

スターバックス

コーヒーチェーンとして有名なスターバックスでは、南米コスタリカにあるスターバックス唯一の自社農園「ハシエンダ アルサシア」にて、気候変動によってもたらされる病害虫に耐えるための品種の開発を常駐する農学者と行なったり、小規模農家が高品質で効率的なコーヒー栽培ができるよう研究を行っています。なお、ここで開発した品種や栽培方法などは、世界中のコーヒー生産者に無償提供しています。

キーコーヒー

こちらも新しい品種改良の取り組みに加えて、候変動適応策として、直営農園周辺に点在する協力生産農家の栽培地を借りて5箇所の標高の高いエリアでの栽培試験を行っているそうです。

しかし、標高を高くすると工作面積が狭くなってしまうことに加え、電気やガス、水道などのインフラ整備や労働力の確保など、まだまだ課題が残っているそうです。

これらの企業は、どちらもコーヒー豆の栽培にのみ力を入れているわけではく、フェアトレードの認証を得たものを使用するなど、人権に対してもとても配慮しています。

SDGsの本質は気候変動、そして人権であると言われていますが、持続可能なコーヒーのためにも、これらの2社のように包括的に取り組む必要があるでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか?

仕事の合間にコーヒーを飲む方も多いと思います。

しかし、このまま気温が上昇すると、近い将来コーヒーの値段が上昇し、あるいは生産量が激減し、手軽に飲めなくなってしまうかもしれません。

そうならないために、私たち個人として、また企業として、「気候変動」という課題に対する姿勢が問われるのではないでしょうか。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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参照
https://www.keycoffee.co.jp/
https://www.ssnp.co.jp/news/foodservice/2021/09/2021-0929-1640-35.html
https://www.ejcra.org/column/ca_133.html
https://www.starbucks.co.jp/
https://www.keycoffee.co.jp/sustainable/imlvt.html

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