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ドバイ万博レポート | サステナビリティパビリオンTerraの後半についてご紹介

前回の記事で、サステナビリティパビリオンTerraについてご紹介させていただきましたが、今回はその後編ということで、自然を守り生態系を回復させるために私たちができることや世界で取り組まれている技術などについてご紹介していきます。

森林のゾーンと海洋のゾーンそれぞれで、私たちが日頃どれだけ自然から搾取しているのかという現実を突きつけられたあと、共通ゾーンとして現在世界で進んでいる技術革新の紹介や、課題解決のために私たちができることなどがオブジェと共に紹介されています。

健康について

環境に関する問題だけでなく、健康についても触れられており、「健康でいるために病気を治すのではなく、予防に力を入れられるだろう?」という質問に対しては、現在一人一人のDNAを検査することで予防する技術ができていることが紹介されていました。

そして、21世紀は多くの現代病が増えたことに触れ、なんと2030年まで人口の半分が肥満傾向になると予測されており、戦争よりも砂糖が多くの人の命を奪うと言われています。

水資源について

また「発展途上国では多くの命が不衛生な水を飲むことで起こっていますが、どうすれば解決できるでしょうか?」という質問に対しても、フィルターの改善や濾過技術の開発により全ての微生物が除去できるようになったと記載されていました。

また、水に関する課題は飲み水だけではありません。今後は水をめぐる戦争が起こると言われているほど、水はとても貴重な資源です。このコーナーでは、水を大切にするためにも、雨粒一つを贈り物だと思い、もっと大切に扱うべきだと書かれていました。

資源について

私たちが消費している商品や地球に大きな負荷をかけています。それらの元となる資源は有限ですが、幸いリサイクルすることが可能です。しかし多くの国や地域でリサイクルされていないのが現状です。

しかし、インドネシアのスラバヤという2番目に大きな都市では、指定のリサイクルセンターへプラスチックゴミを持っていくと、バスの乗車賃に変換しており、ゴミのリサイクル向上に繋げている事例が紹介されており、毎日の暮らしの中にサーキュラーエコノミーを組み入れることの重要性について紹介されていました。

生物多様性について

生物多様性の喪失が現在問題となっていますが、その中でも受粉を行ってくれる蜂などを保護する重要性について紹介されていました。そのために私たちができることは、蜂に配慮されたネクターガーデンを作ること、農薬の使用を減らすことなどが求められています。

海洋プラスチック問題について

こちらも深刻な問題の一つであり、私たちが廃棄したものの多くは海へ流れ出ます。プラスチックもその一つですが、それらは分解されず、時間と共に小さな粒子としてマイクロプラスチックになります。それらは私たちの食事の中からも既に発見されています。

しかし、Waste Sharkというドローンは二酸化炭素を排出せずに海のゴミを吸収します。マイクロプラスチックはもちろん、油や外来の植物なども回収し、一日におよそ500kgの量を吸収することが可能です。世界ではこのようなテクノロジーの開発が進んでいるということが紹介されていました。

ブルーカーボンについて

現在私たちが直面している地球温暖化という問題ですが、それらを回復させるためには植林だけではなく、ブルーカーボン、つまり藻類の養殖が求められると紹介されていました。

藻類は多くの二酸化炭素を吸収することが出来ることに加え、多くの生き物が集まる場所になります。また、藻類はバイオ燃料にも使用することが可能なので、化石由来のエネルギーの使用を削減することにも繋がります。

食事について

お肉の消費量を抑え、野菜中心の食事を取ることが重要であると紹介されていました。もちろん、それは我慢して辛いということではなく、野菜中心の食事を取ることは、健康にも繋がるので幸福にも繋がるというメッセージが添えられていました。代替のタンパク質には、藻類・昆虫・培養肉などの選択肢があることが紹介されていました。

農業について

今後人口が増えることで陥る可能性のある食糧危機ですが、どうすれば環境を守りながら全員が十分に食糧を確保できるでしょうか?という問いに対し、地産地消など現地のものを食べることの重要性が紹介されていました。

食糧を調達する際、現在私たちは地元のものだけでなく遠い地域から取り寄せているものも多くあります。しかし垂直農法などを活用することで街の中でも作物を栽培することが可能です。それはフードマイレージを削減することにも繋がりますし、途中で発生してしまうフードロスの削減にも貢献します。

またドバイでは、気候変動に対応できる作物の開発や、塩分濃度の高い環境でも育つ作物などの開発が行われているそうです。

最後に

Terraはサステナビリティパビリオンであるだけに、初めから最後まで森林や海などの環境がいかに人間にとって大切であるかが紹介されていました。

そして進む中で私たちが日頃どれだけ消費しているのか、どれだけ多くの自然を破壊し、動物の命を奪っているのかを少し怖い雰囲気の中で伝えています。

しかし最後は今回ご紹介したように、まだ環境が完全に破壊されてしまった訳でなく解決策があること、全員で取り組めば未来は明るいというメッセージで締めくくられていました。

丸末彩加

丸末彩加

丸末 彩加(まるすえ あやか)。幼少期をアメリカで過ごし、日本と海外どちらの視点も入れながら、楽しく社会問題を解決したいと思っています。趣味は旅行と音楽と食べることです。linkedinでも情報発信しています!
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