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テロリストとして生まれた人はいない。紛争の解決を目指す|NPO法人アクセプト・インターナショナル

テロリストとして生まれた人はいない。紛争の解決を目指す|NPO法人アクセプト・インターナショナル

これまで「戦争」といえば、第二次世界大戦を経験した世代の話であり、あくまで「歴史」として捉えていませんか?残念ながら、ロシアによるウクライナ侵攻によって大規模な戦争へと発展するシナリオが現実となりつつあります。日本は、平和ボケしていると言われるほど、争いがなく「平和」な国です。しかし、「平和」であることが当たり前になり、安全保障や国際情勢に対する関心が薄くなっていることも事実です。世界全体に目を向けると、ウクライナ侵攻だけでなく、日本のメディアでは積極的に取り上げられない紛争や争いが各地で起こっています。

戦争、紛争、内戦の違いについて解説します。戦争は、国家間の対立によって起こり、どちらかが負けを認めるまで続きます。一方、紛争とは、規模が比較的小さく、一時的・突発的な争いを指します。最後に、内戦とは、国家間の争いではなく、国内で起こる争いを指します。

本記事は、世界各地で起こっている紛争に焦点を当てており、紛争が起こる原因や解決に向けて取り組んでいるNPO団体について紹介します。

世界各地で起こっている紛争

テロリストとして生まれた人はいない。紛争の解決を目指す|NPO法人アクセプト・インターナショナル
引用:World Population Review

World Population Reviewが公開しているデータによると、2023年現在、32ヵ国で紛争が起こっています。紛争が起こる主な原因には、以下の5つがあります。

  1. 宗教の違い
    世界には、キリスト教やイスラム教、仏教といったさまざまな宗教があります。大多数の宗教は、お互いを尊重し合っていますが、過激な考えや捉え方をする宗教や宗派によって紛争が勃発する場合があります。一例として、イスラム過激派組織であるヌスラ戦線と政府軍によるシリア内戦などが挙げられます。
  1. 民族の違い
    世界には約650の異なる民族集団が存在しています。同じ国の中に複数の民族が存在する場合や同じ民族が複数の国にまたがっている場合があり、紛争に繋がる傾向が高いです。例えば、1994年に、ルワンダでは、国内の多数派であるフツ族と少数派のツチ族の対立により大虐殺が起こりました。
  1. 政権が不安定
    国内の政権が不安定な場合、内部の対立が起こりやすくなります。例えば、政権が腐敗している場合や独裁政権が続いている場合、国民による反乱や軍によるクーデターが起こることもあります。2021年には、ミャンマーで政権をめぐって軍によるクーデターがあり、民主化勢力がそれに抗議しています。
  1. 大国の介入
    「代理戦争」と言われるように、アメリカやロシア(旧ソ連)といった大国が介入することで紛争に繋がる場合もあります。代理戦争には、冷戦時代に行われたベトナム戦争や朝鮮戦争があります。他にも、アメリカは、2001年に同時多発テロを受けて「対テロ戦争」としてアフガニスタン・イラクへ侵攻しました。これも、大国アメリカの介入によって引き起こされた紛争です。
  1. 資源の奪い合い
    ダイヤモンドやレアメタル、水といった資源を巡って紛争が起こる場合もあります。世界では、紛争と関わりのある「紛争ダイヤモンド」を購入しないよう国際的な取り組みが進められています。

NPO法人アクセプト・インターナショナル

NPO法人アクセプト・インターナショナル(以下、アクセプト・インターナショナル)は、2017年4月(前身団体である日本ソマリア青年機構は2011年9月)に設立され、「排除するのではなく、受け入れる」をコンセプトにテロと紛争の解決を目指しています。主にソマリアやイエメンといった地域でテロリストを投降させ、更生を促す活動を行っています。

テロリストとして生まれた人はいない。紛争の解決を目指す|NPO法人アクセプト・インターナショナル
引用:アクセプト・インターナショナル

同団体のロゴは、人の指から鳩を放ち、銃をツタに絡め封じているデザインです。「人権的な手法で暴力を機能停止させる」という意味が込められています。葉の多様な彩りは多様性を意味し、10枚という枚数は数秘術において寛大や再生を表しています。

主な活動とアプローチ

従来、紛争は、紛争の当事者との対話を通じて、和平合意を締結し解決を行ってきました。しかし、近年は、「テロ組織が当事者として関与している紛争」が増加しており、現在発生している紛争の約44%を占めています。「テロ組織が当事者として関与している紛争」は、直接対話することが難しいため、国際社会は解決の糸口を模索している状況です。

そこで、アクセプト・インターナショナルは、当事者であるテロリストやギャングが脱過激化・社会復帰するための道筋を描き、自主的な投降(脱退)を促しています。また、新たな加入者を生み出さないことで、紛争地域においてテロ組織の勢力を削ぐ取り組みを基幹事業としています。同団体は、「排除するのではなく、受け入れる」をコンセプトにしているだけあり、ワークショップやスキルトレーニング、カウンセリングなどの平和的な手法を用いて取り組んでいます。

アクセプト・インターナショナルの活動について詳しくは、こちらの動画をご覧ください。

最後に

ロシアによるウクライナ侵攻から一年以上経ち、ニュースで取り上げられる頻度は、当初より減ったように感じます。侵攻当初は、あまりにもショックな出来事で、私自身にできることはないかと、募金活動や情報の拡散などを積極的に行っていました。しかし、ニュースとして耳にする機会が減ると、どうしても関心が薄れてしまいます。

また、紛争や戦争によって民間人が犠牲になっている地域は、ウクライナだけではありません。今後は、あすてなでも、世界各地で起こっている紛争を解決するために取り組んでいる団体についても積極的に発信していきます。

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丸末彩加

丸末 彩加(まるすえ あやか)。幼少期をアメリカで過ごし、日本と海外どちらの視点も入れながら、楽しく社会問題を解決したいと思っています。趣味は旅行と音楽と食べることです。linkedinでも情報発信しています!

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