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B corp認証を取得する企業が増加|日本企業・事例

B corp認証を取得する企業が増加|日本・事例

B Corp(Bコープ)をご存知でしょうか? B Corporation(Bコーポレーション)を略したもので、社会や公益のための事業を行っている企業に発行される国際的な認証制度です。Bは「Benefit(利益)」を意味しています。企業は、B Corp認証を取得すると、環境や社会への影響、説明責任、透明性や持続可能性という分野において、優れた企業であると第三者から評価されたことになります。B Crop認証は、世界で86カ国以上、158以上の業種に浸透しています。2011年11月1日時点で、6,052社以上の企業や団体等が、B Corp認証を取得しています。

B corp認証について

B Crop認証は、アメリカのNPO団体であるB lab(Bラボ)が、企業や団体に対して行っている認証制度です。一度認証を受けた後も、継続してレポートを提出する必要があるなど、厳しい認定基準を設けています。企業や団体は、オンライン認証試験「B Impact Assessment(Bインパクト・アセスメント)」を受け、200の質問のうち80点以上を獲得する必要があります。この認証試験は「ガバナンス」「従業員」「コミュニティ」「環境」「顧客」の5つのカテゴリーが総合で評価されます。この認証試験は無料で受けることが可能です。その他、B Corpの規定に沿った定款文章を作成し、署名後にそれらを提出する必要があります。提出後、電話等でレビューが行われます。この審査を通過するとB Corp認証を取得することが出来ます。認証試験から認証取得まで、通常半年から10ヶ月ほどかかると言われています。

B corp公式サイトはこちら▼
Bcorpの認証取得方法については、こちら▼

取得するメリット

B Corp認証を取得している企業や団体は、ガバナンス、顧客、コミュニティ、環境や顧客に対し厳しい基準を設け、事業を実施していると信頼性の高い証となります。欧米では「買うならB Corpの商品」という消費者も増えています。また、Z世代やミレニアル世代は、サステナビリティを重視する傾向が強いと言われています。B Corp認証取得が、優秀な若手人材獲得にも繋がったとアピールする企業もあります。さらに、消費者や若者だけでなく、従業員や地域社会といったステークホルダーに対しても「環境問題や社会問題に取り組んでいる」「透明性をきちんと確保している」という企業イメージを与えることが出来ます。

取り組んでいる企業事例

B Corp認証を取得している日本企業は、2022年11月1日時点で15社です。本記事では、株式会社エコリング、石井造園株式会社、そしてB Crop認証申請を行ったと発表したバリュエンスホールディングス株式会社の取り組みや評価を紹介します。

株式会社エコリング

株式会社エコリング
引用:株式会社エコリング

株式会社エコリングは、ブランド品や不用品などの買取をメインとしたリユース事業を行っている企業です。日本国内で183店舗を展開し、ブランド品、貴金属、家電製品、衣類や雑貨類など多種多様なアイテムの買取とリセールを行なっています。

また、同社は「えがおプロジェクト」を立ち上げました。協賛企業とパートナーシップを締結し、全国各地の店舗や会社事務所、施設などに専用の寄付BOXを設置。幅広いジャンルの品物の寄付を集めています。 集まった寄付品は、タイの山岳民族の国籍を持たないこどもたちや、親のいないこどもたちを支援するために役立てています。

同社のより詳しいSDGsの取り組みについてはこちら▼

株式会社エコリングは、2021年6月にB Corp認証を取得しました。「ガバナンス」「従業員」「コミュニティ」「環境」「顧客」の5つのカテゴリーを含む全体評価は101点です。最も評価が高かった項目は「環境」で、46.4点を獲得しています。

環境 - Best For The World  - b corp
引用:B corp – Best For The World 2022 environment

そして、2022年には「環境」のカテゴリーで「Best For The World」を受賞しました。この賞は、地球の資源を保護するために積極的に活動している企業に与えられます。2022年11月時点で受賞している日本企業は、株式会社エコリングのみです。

石井造園株式会社

石井造園株式会社
引用:石井造園株式会社

石井造園株式会社は、職人たちによって受け継がれた技術で、マンションの植栽、工場・学校他施設の緑地管理や造園工事を行っている企業です。

同社は、横浜市の地域企業として「横浜型地域貢献企業」や「神奈川県子ども子育て支援推進事業」といった同市独自の認証制度の取得を積極的に行っています。また、高品質なサービスを提供するため、2015年より国際標準化機構 (ISO) による品質マネジメントシステムに関する規格ISO9001を取得し、単に良いサービスを提供するだけでなく、良いサービスを提供するためのシステム管理も行なっています。石井造園株式会社は、2016年にB Corp認証を取得しました。5つのカテゴリーの総合点は81.9点です。5つのカテゴリーのうち「従業員」の項目が、28.8点と最も高い評価を得ており、2017年と2018年は、従業員のカテゴリーで「Best For The World」を受賞しています。

バリュエンスホールディングス株式会社

バリュエンスジャパン株式会社
引用:バリュエンスジャパン株式会社

バリュエンスホールディングス株式会社は、東京証券取引所 グロース市場に上場している企業です。ブランド買取「なんぼや」、「BRAND CONCIER」、BtoBネットオークション「STAR BUYERS AUCTION」やユーズド・ヴィンテージショップ「ALLU」などを運営しています。日本国内を中心にブランド品、時計、宝石、貴金属などのリユース事業を行っており、限られた資源を循環される仕組みづくりを今後の企業成長の重要課題と位置付けています。TCFD提言への賛同やSBT参加だけでなく、独自の環境フットプリント算定システム構築など、積極的にサステナビリティに対する取り組みを行っています。

サステナビリティへの取り組みについて詳しくはこちら▼

バリュエンスホールディングス株式会社は、2022年8月17日にB Corp認証申請を行ったと発表しました。現在審査中で、2022年11月1日時点で、B Corpの公式サイトには記載されていません。同社は、国際的に認識されているB Corp認証を取得し、積極的に認証を活用することで、日本国内のみならず、海外へ事業展開したいと意気込んでいます。

最後に

環境や社会に対する企業の取り組みに対する日本の消費者の関心は、徐々に高まっております。その為、サステナビリティに関わる取り組みを積極的にアピールする日本企業は増えていいます。しかし、企業による独自の取り組みが、グリーンウォッシュ(見せかけの環境配慮)であると批判を受けるケースがあることも事実です。B Corp認証は、「ガバナンス」「従業員」「コミュニティ」「環境」「顧客」のカテゴリーに対する取り組みを総合的に評価してくれます。また、透明性の高い認証制度であり、消費者の信頼を獲得しています。B corp認証を受けた日本企業は、2021年3月末時点では6社でしたが、認証を目指す企業は増えています。今後は、日本国内における事業展開だけでなく、海外に事業展開をする際、自社の事業がサステナビリティに考慮していると証明するためにもB Corp認証の活用は、有効な方法の1つです。

Bcorpの認証取得方法については、こちら▼

丸末彩加

丸末彩加

丸末 彩加(まるすえ あやか)。幼少期をアメリカで過ごし、日本と海外どちらの視点も入れながら、楽しく社会問題を解決したいと思っています。趣味は旅行と音楽と食べることです。linkedinでも情報発信しています!
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