シドニーを含むオーストラリア東部の一部では、気温が約40度(華氏104度)に達する見込みです、2年以上ぶりの猛暑日に備え、危険な山火事が発生する可能性が高くなっています。
オーストラリア国民の3分の1が住んでいるニューサウスウェールズ州の大部分では、複数の地域で火災禁止令が出されています。当局は、山火事の危険度を「高い」から「極端に高い」と警告しています。

ニューサウスウェールズ州内では、すでに34件の火災が発生しています。そのうち4件は、まだ鎮火していません。また、厳しい暑さのため、内陸部を中心に33の公立学校が休校になっています。
オーストラリアの東海岸は、過去2年間、ラニーニャ現象(一般的に降雨量が増加する)と呼ばれる気象現象に支配されました。その結果、記録的な大雨と広範囲な洪水がもたらされました。2022年、シドニーは、1858年の記録開始以来、最高の年間降雨量を記録しています。しかし、気象庁は先週、ラニーニャ現象が「終わりに近づいている可能性が高い」とし、ラニーニャでもその反対のエルニーニョでもない中立の状態が南半球の秋まで続く可能性があると発表しました。