具体事例から学ぶESG経営実践のヒント

レゴ・ブロックも脱炭素の挑戦、2050年ネット・ゼロへ

レゴ・ブロックも脱炭素の挑戦、2050年ネット・ゼロへ

レゴ・ブロックでお馴染みのデンマークのレゴ・グループは、23年8月30日に2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するコミットメントを発表しました。また、環境サステナビリティイニシアティブへの投資を今後3年間で3倍の14億ドル以上に増やす計画を明らかにしました。

レゴ・ブロックは日本でも人気の高いブラスチック製の組み立てブロック玩具です。創業当時は、木製玩具を製造していましたが、1949年よりプラスチック玩具の製造を開始。同社は、非上場企業で、創業者一族のクリスチェンセン家が運営する持株会社Kirkbi A/Sと財団法人LEGO Foundationが、レゴ・グループの全株式を保有しています。欧州ではCSRD(企業サステナビリティ報告指令)を中心に、上場企業だけでなく、特定の条件の大企業は、サステナビリティ情報の作成及び開示を行う必要があります。企業に開示を義務的に行わせることで、例えば気候変動に関しては、企業に対してGHG排出量削減を行う圧力を市場より与えることが出来ます。今回レゴ・グループが発表した新たなネット・ゼロ目標では、2032年までにGHG排出量を37%削減することが改めて強調されました。この目標数値は、2020年に同社が発表したSBTiに対するコミットメントの延長線上のものです。

同社が製品のカーボンフットプリントの98%は、サプライチェーンに起因するものです。その為、自社の工場や建物をカーボンニュートラルに設計したり、オフィス、工場や店舗等での再生エネルギー調達率を増やすだけでなく、取引先に対するエンゲージメントも重要になります。2014年に設立された「Engage-to-Reduce」プログラムを通じて、取引先との引き続き協力し、環境負荷低減を目指します。今回同社は、インターナルカーボンプライシングを導入していることも発表しました。具体的には、主要な投資判断において、シャドウ・カーボンプライシングを適用し、事業における将来的な炭素コストをあらかじめ把握して、判断を行っています。また、2024年より役員報酬に炭素削減KPIを導入し、従業員の出張削減や輸送によるGHG排出量削減も加速させます。

出典: https://www.lego.com/en-us/aboutus/news/2023/august/the-lego-group-pledges-to-achieve-net-zero-emissions-by-2050?locale=en-us

丸末彩加

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丸末 彩加(まるすえ あやか)。幼少期をアメリカで過ごし、日本と海外どちらの視点も入れながら、楽しく社会問題を解決したいと思っています。趣味は旅行と音楽と食べることです。linkedinでも情報発信しています!