砂漠地帯の太陽光パネルの課題解決!株式会社未来機械

世界の再生可能エネルギーの割合

今世界中で脱炭素の動きが加速しています。世界全体で排出される温室効果ガスのうち、25%がエネルギー電力によるものです。

世界全体で見ると、まだまだ化石燃料による発電が多いですが、代替エネルギーとして再生可能エネルギーである太陽光発電、風力発電、水力発電などが注目されており、その数は年々増加傾向にあることが分かります。

再生可能エネルギー
再生可能エネルギー

また、2020年の世界全体ので再生可能エネルギーの割合は水力発電が最も多い43%、次に26%の風力と太陽光が続いていますが、太陽光は主要国での導入が進んだことで、一気に割合が増加しました。

アジアの太陽光エネルギー

ではなぜ、太陽光エネルギーの割合が増加しているのでしょうか?理由は、化石燃料と比較しても安価にエネルギーを生産できるからです。IRENAが発表した「2019年の再生可能エネルギー発電コスト」によると、太陽光の発電コストは、2010年から2019年にかけて82%減少したそうです。

インド西部ラジャスタン州の太陽光発電所

お隣りの国、中国では2060年までにカーボンニュートラルを目指すとしており、内モンゴル自治区の砂漠地帯に見渡す限りの太陽光パネルを設置しており、また、それらを積極的に海外へ輸出して建設を行っています。

また、インドでも脱炭素を目指して同様の動きが加速しています。インド西部ラジャスタン州の砂漠にも約1000万枚の太陽光パネルが設置されており、今後増加する人口に対応するためにも、発電量を増やしていくそうで、2070年には温室効果ガスの排出0を宣言している。

中東のアラブ首長国連邦でも

Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park

ドバイといえば、世界一高い建物があるなど、高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、街の中心部から離れると辺り一面砂漠という景色が広がっています。

ドバイ政府は2030年までに25%、2050年までに75%のエネルギーを再生可能エネルギーで賄うというプロジェクトを打ち出しており、214km2の敷地に「ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム・ソーラーパーク(Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park)」を建設しました。

砂漠地帯で起こる課題も

日照時間に恵まれている砂漠地域ですが、雨が降らないことでパネルに砂が付着してしまい、発電効率が下がってしまうといった問題が起きています。発電効率を維持するためには1週間に1度の頻度で清掃する必要がありますが、広大な敷地に敷き詰められた太陽光パネルを一つ一つを人力で、しかも真夏は気温が50度を超えることを考えると清掃も大変かつ人力では現実的に難しいでしょう。

株式会社未来機械

これらの課題を解決してくれるのが、本社が香川県高松市にある株式会社未来機械という会社です。

アラブ首長国連邦・ドバイの出力400MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)清掃に必要なコストの削減と作業品質を安定させるため、未来機械の製造する清掃ロボット60台に加えて、複数の企業が開発する清掃ロボットが導入されていました。

しかし、砂漠地域なので、砂嵐などで舞う砂塵や、50度という高温という過酷な環境なので、故障してしまう機械がほとんどでした。丈夫なものもありますが、重さが50kg以上と4人以上で運ぶ必要があり、なので作業性には優れていません。また、重すぎるとパネルがたわんでしまうという懸念もありました。

その点、未来機械の清掃ロボットは総重量が36kgなので2人で持ち運ぶことができ、また重さがかかりにくい構造を採用しています。また、砂を吸引するのではなく、ブラシが掃いて砂をどけるという方法を採用することでバッテリーの持ちをよくしています。

また、水を使用しないという点はとても重要です。中東は水ストレスの高い地域であり、これまでは清掃の際に海水を電気で淡水にしたものを使用していましたが、この清掃ロボットは水を使用しません。

この清掃ロボットは1時間で700枚の太陽光パネルを清掃することができるそうで、人が行う作業はロボットの移動と2時間おきに行うバッテリー交換のみです。そして2021年年末には、2500時間以上の長期間の稼働に成功したと発表されました。

いかがでしたでしょうか?

再生可能エネルギーは脱炭素に向けて必要な技術かつ利用を拡大していく必要がある一方で、住民や生態系への配慮、そしてメンテナンスなどを含めてまだまだ課題も残っています。

しかし未来機械の清掃ロボットのように、工夫を重ねて課題を1つずつ解決していくことで、太陽光発電の利用がさらにしやすくなる世の中になっていくのではないかと思います。

さまざまな国や企業の垣根を越えて、脱炭素社会を目指していきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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参照:
https://spc.jst.go.jp/news/200903/topic_2_01.html
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2021/0401/9bb217569e0e61d1.html
https://www.dewa.gov.ae/en/about-us/strategic-initiatives/mbr-solar-park
https://www.irena.org/-/media/Files/IRENA/Agency/Publication/2021/Apr/IRENA_-RE_Capacity_Highlights_2021.pdf?la=en&hash=1E133689564BC40C2392E85026F71A0D7A9C0B91
https://www.iea.org/data-and-statistics/charts/global-electricity-generation-mix-2010-2020
https://www.afpbb.com/articles/-/3374046?pno=1&pid=23901286
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/news/16/013010645/

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