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Alif(モビリティ)宇宙への歴史|ドバイ万博

徒歩から始まって今は宇宙へ!モビリティの歴史について知るモビリティパビリオンAlifについて

人類はこれまで移動を繰り返してきました。モビリティとは、日本語で「移動性」「可動性」という意味を持っており、移動手段という意味で用いられることもあります。移動手段(モビリティ)の歴史を振り返ってみると、まずは徒歩から始まり、次第に馬車や機関車、自動車、今では宇宙にも行けるようになりました。

本記事では、ドバイ万博のサブテーマの一つである「モビリティ」を代表するパビリオンAlif(アリフ)にて紹介されていた、現在のテクノロジーの進歩やドバイの歴史、宇宙開発に関してお伝えします。

Alif

パビリオンの中へ進むと、天井に馬の絵が星座のように描かれていました。そしてしばらくすると部屋の中心へ案内され、UAEの遊牧民族であるベドウィン族の少女が何かに手を伸ばしている像が置かれている真っ暗な空間に進んでいきます。

そして全員が入ると、驚くことになんと、全員を乗せて床全体が上昇していきます。音楽と一緒に馬の鳴き声やヘリコプターのプロペラのような音、そして最後はロケットが飛んだ後のような音で到着しました。そして少女の目の前には一羽の蝶々が飛んでいました。

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部屋を出ると、先ほどまでは星座のように固まっていた馬たちが砂漠の中を駆け抜けている映像が流れて方向を案内してくれました。

モビリティの過去から現在

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奥へ進んでいくと、まず初めに出会うのがAl Kindiという中世イスラームの哲学者です。また、多くの人が集まりさまざまなアイディアやコラボレーションが生まれた9世紀のバグダットもミニチュアサイズで紹介されていました。

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そして次に目に入るのが、モビリティに関して大きな変化をもたらした3人である Al Bakri、Ibn Battuta、Ahmad bin Majidの巨大なオブジェです。なんと9メートルもあります…!

そして彼らを取り囲むようにしてモビリティの歴史が紹介されています。私たち人類は初めは徒歩から始まり、馬に乗り、馬車を作るように、そして船を作り、蒸気機関車ができると車や飛行機、そして宇宙ロケットが飛ぶようになるまで、どのように進化してきたのかが壁画で紹介されていました。

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UAEの歴史

ここまでが過去のゾーンで、これから現在のゾーンに進んでいきますが、主にUAEについて紹介されています。

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現在のゾーンへ進んでいくと、海の中を泳いでいる男性が何かに手を伸ばしています。

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その先には真珠を表しているオブジェが置かれており、UAEがもともと真珠の採取で経済が成り立っていた歴史を表しています。

さらに進むと、UAEを建国した父が紹介され、何もない砂漠から大都市を創り上げて行ったことが紹介されていました。

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このタッチパネルでは、下から上へ指でなぞると魔法をかけるように建物を描くことができるようになっていました。ちなみに私はブルジュハリファを描きました!

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テクノロジーの紹介

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次の空間では、現在開発されているさまざまなテクノロジーについて紹介されていました。宇宙へ行けるようになったことでGPS機能を利用して位置情報が把握できるようになりました。そして私たちの多くは、A地点からB地点へ移動するためにそれらを活用しています。しかし、これをさらに応用して靴の底に取り付けることで認知症を患っている人が迷子にならなくて済むアイディアが紹介されていました。

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また、自動車メーカーがスペアの部品を3Dプリントで作成し始めているそうです。これは必要な部品を必要な数だけ、必要な時に作ることができるので、無駄が出ず、また在庫を抱える必要がなくなります。

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UAEの宇宙開発について

2020年7月にUAEは初めてHOPE(ホープ)という火星探査機を宇宙に飛ばしており、ここからのゾーンでは、火星がどのような惑星なのかについて紹介されていました。実はこのホープ、日本の三菱重工のH2Aロケットに搭載され、鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられました。今後は少なくとも火星の1年に相当する687日間にわたって火星を周回しながら、大気の温度や水蒸気、ちりなどのデータを集めて火星の天候の実態を調査するそうです。

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こちらは火星の表面の写真になりますが、とてもカラフルな惑星であることが分かります。

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地球と火星が比較して紹介されていたり、地球は24時間だが、火星は24時間39分35秒あること、気温はマイナス63度で寒い場所ではマイナス153度になることなどが紹介されていました。

未来の都市について

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現在世界の人口のおよそ半分は都市部に住んでいます。そして、2030年には約49億人が都市で暮らすようになると言われています。私たちが住む都市をどのような街にしたいか、それは私たち自身が決めて創り上げていく必要があります。この最後の空間では、子どもたちが考えた未来都市のビジョンを体験することができます。

そして出口では最初に出会った女の子に再び出会います。最初に出会った彼女は地面に座り込んでいましたが、この子は立ち上がり、未来のありたい自分に手を伸ばしており「自分の未来は自分でつかみに行く」というメッセージが込められているそうです。

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この無数の蝶々たちは最後のエスカレーターの天井にまで広がっており、私たち一人一人もあの少女のように自分で未来を創り上げることができるというメッセージが伝えられていました。

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最後に

はじめは、モビリティパビリオンなので移動に関することばかり紹介されているのかと思っていました。しかし、過去から未来へと時間軸を進めながら、テクノロジーを応用してより良い未来を作っていこうとしていることが伝えられており、過去があるから未来がある、過去を否定せずに積み重ねていく姿勢の大切さについても教わった気がしました。

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丸末彩加

丸末 彩加(まるすえ あやか)。幼少期をアメリカで過ごし、日本と海外どちらの視点も入れながら、楽しく社会問題を解決したいと思っています。趣味は旅行と音楽と食べることです。linkedinでも情報発信しています!

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