東京都内おすすめのエシカルショップ3選(2024年最新)
環境や社会に配慮した「倫理的な消費活動」のことを「エシカル消費」と言います。コンビニエンスストア大手のセブン-イレブンが食品ロス削減に向けたエシカルキャンペーンを実施するなど、「エシカル」という言葉が身近になりました。本記事は、「エシカル」の意味やエシカル消費を行う必要性、そして東京都内でエシカル商品を扱っているショップを紹介します。
エシカルとは?
エシカル(ethical)は、日本語で「倫理的な」という意味で、「エシカル消費」や「エシカル商品」といった言葉で耳にする機会が多いです。しかし、「倫理的な」消費や商品という言葉は、少し漠然としています。「エシカル消費」や「エシカル商品」とは、環境や社会に対して配慮されたものを購入・消費すること、またそのような商品のことを指します。
消費者庁は、エシカル消費を「環境」「社会」「地域」の大きく3つに分類しています。
①環境消費
環境消費とは、地球環境を損なわない商品を購入することです。具体的には、エコな商品や生分解性の商品、リサイクル商品です。また、農薬を使用しないオーガニック商品も、生物多様性や生産者の健康に配慮することができます。
②社会消費
社会消費とは、児童労働や労働搾取といった人権侵害が助長されないよう、困っている人々や立場が弱い人々を支援する商品を購入することです。具体的には、フェアトレード認証を取得した商品の購入や寄付付き商品、障がい者施設で作られた商品などです。
③地域消費
地域消費とは、地域経済を損なわない商品。言い換えると、地域を応援する商品を購入することです。地域で生産された農林水産物を地域で消費する「地産地消」は、その代表例です。他にも、風評被害で苦しむ地域の応援に繋がる被災地産品の購入や地元商店街で商品を購入することなどが含まれます。
なぜエシカルが必要なのか
エシカル消費が注目される背景には、世界が抱えている「気候変動」や「生物多様性の喪失」「海洋プラスチック問題」「児童労働」「大量生産・大量消費」といった課題の解決が求められていることがあります。エシカル消費は、環境や生産者、地域社会のことを思いやる消費です。私たち消費者が、環境や社会に配慮されていない商品を購入しなくなると、企業は事業活動や商品の製造過程を見直します。つまり、一人一人がエシカル消費を意識することは、結果的に社会課題解決に貢献する可能性があります。
ここからは、東京の表参道と青山周辺でエシカルな商品を購入できるショップを3店舗を紹介します。
New Stand Tokyo
New Stand Tokyoは、「未来の日用品店」というユニークなキャッチフレーズを掲げています。日本だけでなく、世界から集めた高品質な日用品やゴミを削減できるアイテム、最先端のテックアイテムなどを扱っています。
繰り返し使える保存容器stasher(スタッシャー)です。エシカルなライフスタイルに関心のある消費者は、きっと目にしたことがあるでしょう。
廃棄されてしまう野菜から染料を抽出し、自然由来の染料で染められたエプロンです。
Femtech(フェムテック)関連の商品も多く置かれていました。
※Femtechとは、女性(Female)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。一般的には、月経、妊娠、更年期など女性特有の健康課題に対してテクノロジーを用いたデバイスやアプリ、プロダクトなどを指します。
住所:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目2−8
営業時間:12:00〜19:00
定休日:火・土
公式サイト:New Stand Tokyo Gallery
ITOCHU SDGs STUDIO 「ETHICAL CONVENI」
ITOCHU SDGs STUDIOの展示スペースに併設されているETHICAL CONVENI(エシカルコンビニ)は、伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠)が、SDGsに関する取り組みを後押しする情報発信の拠点として2021年4月に開設されました。ETHICAL CONVENIのコンセプトは「人が地球上で生きるため、今すべきことを提案する論理と向き合うコンビニ」です。
アクセサリーや衣類、鞄といったアイテムからキッチン用品や洗剤など、幅広い商品を取り扱っています。
店内に置かれている商品には、それぞれのブランドのエシカルな取り組みが書かれています。
住所:〒107-0061 東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F
営業時間:11:00〜18:00
定休日:月曜
※月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
公式サイト:ITOCHU SDGs STUDIO|伊藤忠商事株式会社
Ethical & SEA
Ethical & SEA(エシカルシー)は、「エシカル」「サステナブル」「テック」の3つのテーマに沿ったアイテムを扱うセレクトショップです。Ethical & SEAは、東京に3店舗、神奈川に2店舗、大阪に2店舗、そして沖縄に1店舗を構えています。
私はEthical & SEAの渋谷スクランブル店へ足を運びました。同店は、駅直結の商業ビルに入っているので、アクセスしやすくショッピングのついでに気軽に立ち寄ることができます。
店内では、オーガニックかつマイクロプラスチックを含まない、サンゴ礁に優しい日焼け止めや自然由来の成分からできたマニキュアなどが販売されていました。
Ethical & SEAで販売されている商品は、エシカルな取り組みが分かるよう「SEVEN STORIES」と呼ばれるマークで分類されています。
公式サイト:Ethical&SEA ONLINE STORE / TOPページ
店舗情報はこちら:SHOP LIST | Ethical&SEA(エシカルシー)
最後に
SDGsという言葉が日本社会に浸透し、企業の広告でも「持続可能な社会を実現しよう」といったフレーズを耳にする機会が増えました。しかし、環境や社会に配慮した消費をしたいと思っても、選択肢がなければ選ぶことができません。将来は「エシカルショップ」が存在しなくても、従来のスーパーマーケットやコンビニでも、エシカルな選択が当たり前にできる世の中になれば良いなと思います。
そして、現在「環境や社会に配慮した生活を送りたいけど、何から取り組めばいいかわからない」という方は、今回ご紹介したショップに足を運んでみてはいかがでしょうか?
私も、コンビニやスーパーマーケットで買い物をする際は、「手前取り」で食品ロス削減に貢献したり、フェアトレード認証を取得したチョコレートを食べるなど、身近に取り組めることから始めます。