札幌の海鮮丼おすすめガイド|朝から夜まで!シーン別・予算別で選ぶ絶品海鮮丼
札幌で食べたいものと言えば、海鮮丼を挙げる方が多いです。北海道は、3つの海流に囲まれた大きな島であり、海産物が非常に豊富です。
最大都市である札幌には、北海道中から美味しい魚介類が届けられ、年中、様々な海鮮を楽しむことができます。
その中でも、海鮮丼はたくさんの種類のネタを一度に食べることができ、見た目もとても美味しそうであることから、人気のメニューです。
今回は、札幌市内で食べることができる海鮮丼について、ご紹介します。
おすすめの海鮮丼|味のニ幸
海鮮丼といえば、札幌場外市場のお店に行く人が多いです。味の二幸もそのエリアにあり、昭和45年創業で、なんと場外市場で初めて海鮮丼を提供したのがこちらのお店です。
鮮度が命の海鮮は、毎朝、中央卸売市場で競り落とされた食材や場外市場で仕入れたものにこだわっています。
売れ筋でたくさんのネタが乗った「海鮮丼」から、2~3種の様々な組み合わせの丼まで、全て、大中小のサイズを選ぶことができます。朝ごはんなら小サイズ、お腹の減った昼食には大サイズなど、ご自身で好きな量を選ぶことができるのも嬉しいです。
おすすめの海鮮丼|一夜干しと海鮮丼 できたて屋
札幌の回転寿司で人気の「根室花まる」の系列であるこちらのお店は、店内仕込み、店内仕上げにこだわる一夜干し定食もボリュームがあり人気ですが、実は海鮮丼もあります。
「花まる丼」という定番の海鮮丼もありますが、オススメは、刺身丼です。お刺身が一皿からオーダーでき、自分の好きなネタを好きなだけ頼むことができます。
いろいろなネタを乗せるもよし、好きなネタだけたくさん乗せるもよし、自分だけの特製刺身丼をつくることができます。夢のような丼を是非つくってみてください。
朝から食べられる海鮮丼|大磯
札幌の中心部にある市場といえば、札幌二条市場です。その市場に3店舗も構える人気店がこちらです。ネタが丼から溢れるほどたくさん入っているという大きさ、そしてネタの美味しさにニ度感動してほしいという想いから誕生した「大磯丼」。エゾバフンウニをトッピングしたり、刺身の量を2倍にしたりと、好みに合わせてオーダーすることができます。
お米は、海鮮と相性の良いものを探し求め、北海道は蘭越産と羽幌産の「ななつぼし」をこだわりの方法で炊いています。また、盛り付けたネタの美味しさを活かすため、提供時のお米の温度にも注意を払います。一つ一つのこだわりが、人気につながっていると言えるでしょう。
リーズナブルに食べることができる海鮮丼|丼兵衛
札幌場外市場の近くにあり、札幌市民の台所「さっぽろ朝市」の中にあるこちらのお店は様々な海鮮丼メニューがあるのですが、その中でも一際リーズナブルなメニューが「海鮮バラちらし」。
北海道の海の幸を細かく刻み、色とりどりのネタを盛り付けます。数量限定ながら、赤字覚悟のワンコイン(500円)!
朝7時からオープンしますので、絶対に食べたい人は、早起きしてチャレンジしてみてください。その他にも、新鮮な魚介にとろみの強い卵を乗せた「月見丼」シリーズもオススメです。
リーズナブルに食べることができる海鮮丼|元祖!でか盛り海鮮問屋
もともとはデリバリー店舗として人気のあったお店が、すすきのにも登場。新鮮な厚切りネタで、総量1キロのインパクトある海鮮丼が名物です。
デリバリー業界初の羅臼町認証店であり、身が引き締まっている羅臼知床の天然ブリや脂がしつこくない正真正銘のアトランティックサーモンなどのネタはもちろん、シャリや酢などにもこだわりがあるお店です。釧路名物の3種勝手丼では、マグロ・サーモン・ほたて・ねぎとろ・ブリ・しめさばからお好きな3種を選ぶことができます。
また、1キロは食べきれないという方用に、各メニューともハーフサイズの用意もあります。4席ほどのこじんまりとしたお店であるため、少人数での訪問がよさそうです。
持続可能な取り組みを行っているお店の海鮮丼|シハチ鮮魚店
朝から夜まで、魚屋、海鮮丼、魚酒場をテーマに、札幌市内に2店舗展開。どちらも魚屋が併設されており、鮮魚店ならではの「市場から直接仕入れるスタイル」で、安くて新鮮な海鮮丼を実現しています。「名物!シハチの10種海鮮丼」を筆頭に、1,000円台の丼が多いのも、こちらのお店の特徴。
醤油は2種類用意されており、脂の多いネタと、たんぱくなネタで使い分けるオススメをしてくれるのも嬉しいです。また、追加でお出汁をオーダーすると、海鮮出汁茶漬けにすることもでき、一つの丼で二度美味しいです。
運営する会社では、未利用魚の可能性やこれからの海について考える親子参加型の食育イベントを開催したり、海と街を繋げるアパレルブランドを立ち上げ、アパレルの売上の一部を海を守る活動に寄付したりして、魚がいる未来を目指すサステナビリティプロジェクトを展開中です。
北海道の海に異変?温暖化で獲れる魚が変化
北海道の海では、温暖化の影響により、これまで漁獲されてきた魚種に変化が見られるようになってきました。[1]
具体的には、ブリやサワラといった暖海性の魚が北海道周辺で獲れるようになっています。比較的暖かい海域を好む暖海性の魚は、かつては北海道でほとんど見られなかったものです。
一方、北海道を代表する魚種であるホッケやタラなど、低い水温を好む冷水性の魚は、漁獲量が減少傾向にあります。海水温の上昇により、冷水性の魚が生息する環境に適さなくなってきているためと考えられています。
また、海藻の変化も顕著です。温暖化により、海藻が枯死する「磯焼け」が広範囲で発生しており、アワビやウニなどの水産資源にも影響が出ています。[2]
北海道の豊かな海は、温暖化により生態系が大きく変わりつつあり、水産業への影響は深刻さを増しています。
MSC認証について
MSC(Marine Stewardship Council)認証は、持続可能な漁業を推進するための国際的な認証制度です。「海のエコラベル」とも呼ばれ、環境に配慮した漁業を実践している漁業者を、第三者機関が厳正に審査し評価します。
MSC認証を受けた水産物は、資源が枯渇しないよう、適切に管理された漁場で漁獲されています。また、生態系への影響を最小限に抑えた方法で漁獲されていることも重要です。
MSC認証は下記の3つの原則に基づいた、厳しい基準を設けています。
- 資源の持続可能性
- 漁業が生態系に与える影響
- 漁業の管理システム
温暖化の影響で変化し続ける海の生態系を守り、持続可能な水産資源の利用を目指すうえで、MSC認証は重要な役割を果たしています。
消費者がMSC認証マークのついた商品を選ぶことは、責任ある漁業を応援し、将来の世代に豊かな海を引き継ぐことに貢献できるでしょう。
まとめ
北海道は、本当に美味しい海鮮丼のお店がたくさんあります!それぞれのお店に特徴があるので、本記事では、札幌を中心に、オススメしたいお店をまとめてみました。ワンコインのお店からデカ盛りのお店まであるので、お好きなお店に是非伺ってみてください。
魚を今後も楽しめるように、海の環境を守ることや未利用魚の活用、そして我々一人ひとりが、残さず、感謝して食事をすることが大事だと思います。
来月には雪まつりも始まりますが、地元民はもちろん、観光の方も、本記事を見ていただき、ご自身の気になるお店で美味しい海鮮丼を食べてもらえれば嬉しいです。
参考文献