バリ島、オーバーツーリズム対策として新規ホテル建設禁止を検討中
バリ島は過剰開発による観光問題に対応するため、特定エリアでのホテルやヴィラ、ナイトクラブの新規建設に対するモラトリアム(建設停止)を検討しています。このモラトリアムは、バリ島の土地過剰開発を抑制し、観光の質や雇用を向上させ、島の伝統文化を保護することを目的としています。
海事・投資調整省の上級職員であるヘルミン・エスティ氏は、9月9日に政府がこのモラトリアムを承認したと述べましたが、具体的な実施時期はまだ議論中とのことです。バリ島の暫定知事サン・マデ・マヘンドラ・ジャヤ氏は、商業目的での過剰開発を問題視し、特にホテルやヴィラ、ビーチクラブの建設停止を中央政府に提案しています。
このモラトリアムは最長で10年間続く可能性があり、約20万人の外国人がバリ島に居住している現状が犯罪や過剰開発、雇用競争の一因となっていると指摘されています。
2024年上半期だけで、バリ島には290万人の外国人観光客が訪れ、これがインドネシア全体の航空便での外国人到着数の65%を占めています。バリ島のホテル数は、2019年の507軒から2023年には541軒に増加しました。
参照:Bali considering a ban on new hotels amid overtourism struggles | CNN