観光庁「観光振興事業費補助金(地域の魅力を後世に繋ぐサステナブルツーリズムコンテンツ高度化事業)」公募開始(2024年)
観光庁は「観光振興事業費補助金(地域の魅力を後世に繋ぐサステナブルツーリズムコンテンツ高度化事業)」に係る計画の公募を開始しました。
観光振興事業費補助金公募の背景
コロナ禍を経て、特に消費単価の高い層を中心にサステナブルツーリズムへの関心が急速に高まっており、市場拡大が予想されています。これに伴い、日本の地域に根付く自然、文化、歴史、産業などを活用し、「観光利用を地域資源の保全に還元する好循環の仕組みづくり」を推進することがますます重要となっています。
同事業の目的は、サステナブルな観光コンテンツを通じて、観光利用を自然、文化、歴史、産業などの地域資源の保全に還元する好循環の仕組みを作り上げることです。また、個々の旅行者の体験価値と満足度の向上を目指し、特に専門ガイドによる同行案内や解説(インタープリテーション)の質を向上させることが求められます。
しかし、現在の観光業界には、人材不足、多言語等のインバウンド対応不足、安全対策等のサービス水準の確保が課題として挙げられています。これらの課題を解決し、観光コンテンツの高度化を図るための取り組みが必要です。
そこで、同事業では、既存施設等の改修・整備、設備導入・物品購入に対して支援を行い、総合的なサービス水準の向上とコンテンツの高度化を目指します。
観光振興事業費補助金について
同事業は、サステナブルツーリズム推進計画において個別事業の実施主体として記載されている地方公共団体・観光地域づくり法(DMO)・民間事業者等が等が実施するものです。
サステナブルな観光コンテンツを通じて、自然・文化・歴史・産業などの地域資源を保全し、観光利用による好循環の仕組みづくりを推進します。さらに、総合的なサービス水準の向上とコンテンツの高度化を図るために、既存施設の改修・整備、設備導入・物品購入に必要な経費の一部を国が補助します。
同公募は、補助金交付のために地域が一体となったサステナブルツーリズム推進計画を選定するものであり、直接の補助金交付申請ではありませんのでご注意ください。
募集内容と申請方法
現在、観光庁ではサステナブルな観光コンテンツの造成に必要な受入環境整備(補助事業)の公募を行っています。
詳細な募集内容や申請方法については、観光庁の公募要領および申請書類様式等を参照してください。
- 申請書類:電子メールでのみ受け付け
- 申請期限:令和6年7月8日(月)14:00
補助対象、補助率および補助上限額
同事業の補助対象は、サステナブルな観光コンテンツの推進を目的としています。具体的には、自然・文化・歴史・産業などの地域資源の保全に還元する好循環の仕組みを構築し、総合的なサービス水準を向上させ、コンテンツの高度化を図るために必要な既存施設の改修・整備、設備導入および物品購入に係る経費が対象です。
- 補助率:1/2以内
- 補助上限額:1計画あたり最大500万円(下限額の設定はありません)
最後に
この機会を活かし、地域の魅力を最大限に引き出し、持続可能な観光モデルを構築するために、積極的に補助金を活用しましょう。地域資源の保全と観光業の発展を同時に実現するための重要な取り組みです。
サステナブルな観光においては、地域の自然、文化、歴史、産業を保護しながら、観光客に深い体験価値を提供します。これにより、地域経済の活性化や地域住民の生活向上にも寄与することができます。
補助金を有効に活用することで、専門ガイドによる質の高い解説や安全対策、多言語対応など、観光サービスの総合的な向上が期待されます。特に、観光施設の改修や新しい設備の導入を通じて、訪れる旅行者にとって魅力的な体験を提供し続けることが可能となるでしょう。
サステナブルツーリズムの推進は、未来の観光業を支えるための重要な鍵です。地域が一体となって取り組むことで、持続可能な観光地としてのブランド価値を高め、国内外からの観光客を惹きつけることができるでしょう。