Allbirdsが発表したネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT」とは?
アメリカ・サンフランシスコのスタートアップ企業であるAllbirds(オールバーズ)は、2023年3月22日(水)、世界初のネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT(ムーンショット)」を発表しました。販売は2024年の春を予定しています。
シューズのカーボンフットプリントは、業界平均で14kgCO₂です。しかし、同社はカーボンオフセットに頼らず、製造方法やサプライチェーンを見直すことでネット・ゼロを実現しました。
カーボンネガティブ アッパー
ニュージーランドのレイク・ハウェア・ステーション(Lake Hawea Station)においてリジェネラティブ農業で生産されたメリノウールを使用しています。
カーボンネガティブ ミッドソールフォーム
Allbirdsが新たに開発したSuper Light Foamと呼ばれるミッドソールフォームは、サトウキビ由来の80%のバイオ成分からできています。
カーボンネガティブ バイオプラスチック
アメリカのMango Materials社と共同開発した、羊のゲップに含まれるメタンを微生物の力でプラスチックと同じポリマーに変換するプロセスを採用しています。
パッケージ
サトウキビ由来のカーボンネガティブなグリーンポリエチレンを使用した真空パックを使用することで重量を軽減し、また船やトラックの輸送時の積載率も向上させています。
輸送方法
海上輸送はバイオ燃料の使用率を向上させ、港から倉庫間の陸上輸送では電動トラックを積極的に使用しています。
これまでと同様、同社はネット・ゼロに至るまでのプロセスや方法をオープンソースとして公開しています。
Allbirdsは、2020年にサステナビリティレポートを発表し、2030年にはカーボンフットプリントをゼロにするという大きな目標を宣言しています。今回発表されたネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT(ムーンショット)」は、同社にとっても、そして業界にとっても大きな一歩となるでしょう。
参照:
世界初のネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT」プロジェクトを発表
Allbirds – オールバーズ 公式オンラインストア