世代別SDGsへの視点|Z世代とミレニアル世代は感覚が違う?
Z世代とは、1996年から2015年の間に生まれた世代と定義されています。私は1995年の12月生まれで、ミレニアル世代とZ世代の狭間にいるため定義上はZ世代ではありません。しかし、当たり前ですが、どちらかの傾向に全て当てはまるものではないと思っていますし、実際にどちらの傾向も私の中で当てはまったので、私が生活する中で感じることをお伝えできればと思います。
SDGsに対する反応の違い
同年代の友人にSDGsのことを話すと、何となく知っている人が大半で、5人に1人は全く知らないという人たちがいる、という感覚です。
しかし、拒絶反応はなく、何か簡単にできることならやってみたい、と肯定的に捉えてくれます。またヴィーガンのお店へランチに行くことにも抵抗はありません。
転職活動をしている友人は、企業がより本質的に社会課題を解決できるよう力になりたい、社会課題により取り組める企業に転職したい、と話していました。
一方、私よりも下の世代である2000年代に生まれた学生に話を聞くと、授業の中でSDGsに触れており、より良い世界を目指そうと実際にアクションを起こしている子たちが多いなと感じます。
学生団体にしても、SDGsという言葉を使用していなくても社会課題を解決するためにできることを行っている印象です。しかし、中には「あんなに行動できるの、すごいと思う…」と一歩ひいてみている学生もいました。
そして先日は50代以上の方とお話させていただきました。
その方は、これまで社会の中でさまざまなCSRなどの取り組みを見てこられたから発した言葉なのかもしれませんが、「MDGsも失敗したので、今回のSDGsも失敗する。17の目標全てを同時進行で進めようとすれば、必ず矛盾が生じる。」と仰っていました。
反論はしませんでしたが、確かに全てを解決しようとすれば矛盾は生じます。しかし、SDGsの中でもまずはインパクトの大きい「気候変動」など優先順位があるので、その部分を知っていただきたいなと感じました。
ただ、同じ50代の方でも、肯定的に取り組むべきだと話される方もいらっしゃいました。
「人による」という言葉で表すこともできますが、私の経験上、このようにSDGsという言葉に対する反応は年代によって少し変わるなと感じています。
そうじゃない…と思ったこと
先日自動車学校を卒業し、免許を取得しました。免許は取りましたが、取るまでに何度も目的地なく運転の練習をし、無駄に二酸化炭素を出してしまうことがとても心苦しく感じました。
また、入校した際に配られる教科書についても、ピカピカの新品をいただきましたが、一度しか使用しない今後見返すこともないであろう教科書。本当に新品である必要があるのか疑問に感じました。
そして卒業式でも、景品として自動車学校のロゴが入ったボールペンとエコバッグが全員に配られました。正直いただいても使用する機会がないなと感じたので、断っていただきませんでしたが、エコバックを良かれと思って配布する企業はまだ多いのではないでしょうか。
しかし、私としては極力ものは少なく、ミニマムに、そして可能なところはデジタルに対応させていくことで持続可能な社会は実現できると思っています。
Z世代=環境問題や社会問題への意識が高い?
前述した通り、Z世代と一言で言っても反応はさまざまです。友達が環境問題に取り組んでいることを否定はしないけれど、自分はそこまで意識が高くない、と感じている学生は一定数います。しかし社会から「Z世代は社会問題や環境問題に対して意識が高い」というイメージを持たれることに疲れてしまっているケースもみられるそうです。
最初にもお伝えした通り、私はZ世代ではありませんが、環境や社会への興味関心は同年代と比較すると高いです。しかし、意識が高いとされるZ世代の中には、グレタさんに対して否定的な人がいるなど、考え方は多種多様です。
Z世代に対して思うこと
グレタさんによって世界中に広がったFFF(Fridays For Future)の活動は、日本各地でも広がっています。とても素敵な活動だと感じる一方で、大人 VS 若者(Z世代)という構図があるように感じる時があり、お互いが積極的に議論を交わせる場を作っていく必要があるのではないかと感じています。
また、地球が危機的な状況に陥るまで資源を使ってきたのは大人かもしれませんが、同時にこれまで社会を築いてきてくれたのも、戦後日本を豊かにしてくれたのも同じ大人です。先代へのリスペクトも忘れずに、全員で明るい未来を作れるよう、私も一緒に協力していきたいと思っています。
「大人」に対して思うこと
本当に今行っていることは必要か。その取り組みは本質的に課題を解決しているか。など、これまでしてきたことを継続して続けるのではなく、一度立ち止まってみてほしいです。
大きな企業であればあるほど関わる人数が多くなり、今までと違うことをするのにはエネルギーが必要だと思います。しかし、それを変えない限り何も変わりません。
現在、私たちは地球全体で直面している気候変動という課題に取り組んでいます。サステナビリティを推進しているとしても、より消費者に理解しやすく、そして誠実に、守りではなく攻めの姿勢で課題に本質的に取り組む企業が増えることを期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回の記事は私の実体験が元になっており、あくまで私の感じた傾向などを書いていますのでご参考までに。