カナダ CSSBが初のサステナビリティ開示基準を発表
グローバルな基準に準拠するカナダのサステナビリティ開示基準(CSDS)を開発している、カナダのサステナビリティ基準審議会(CSSB)は、2024年3月13日に初めてのサステナビリティ開示基準(CSDS)の素案を公開しました。発表された基準は、企業や組織がサステナビリティに関連する情報開示に新たな基準を設定し、より一貫性のある比較可能なアプローチを促進することを目指しています。
CSSBの議長であるシャルル・アントワーヌ・サンジャン氏が「今回提案されたカナダのサステナビリティ開示基準の発表により、サステナビリティが単なる流行語でなく、経済のファンダメンタルであることを証明する重要な一歩を踏み出している。私たちの目標は、企業や組織がサステナビリティのパフォーマンスを効果的に伝えるだけでなく、より持続可能な未来に向けて意味のある行動を促進することだ」と述べています。
国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、2023年6月に最初の基準であるIFRS ISSB S1「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」とIFRS ISSB S2「気候関連開示」を発行しました。ISSBが確立した世界的な基準に合わせて、CSSBが発表したCSDS 1とCSDS 2は、IFRS ISSB S1とS2と一致していますが、カナダの開示義務規制に合わせた効力発生日や基準の最終的な実装を支援するまでの猶予期間などのカナダ独自の修正案が素案では提案されています。
現在、CSSBはパブリックコメント・フィードバックを受け付け、多くの関係者からサステナビリティ開示の将来を形作るための行動を促しています。素案に対するコメントとフィードバックは、2024年6月10日までに書面で提出する必要があります。パブリックコメント・フィードバックの内容は審議され、最終的な基準の策定に反映される予定です。