2030年の未来都市|SDGs達成に向けた自治体の取り組みとメリット
日本政府は2008年より「環境モデル都市」と「環境未来都市」を選定しています。2018年からはこれらの2つに加えて、SDGsの達成に向けた取り組みを提案する都市「SDGs未来都市」が選定されています。それぞれの定義は以下のようになっています。
環境モデル都市
地域資源を最大限活用し、低炭素社会と持続可能な社会実現に向けて、高い目標を掲げて取り組む地域・都市が選定
環境未来都市
環境モデル都市に加え「環境」「社会」「経済」の3つの価値創造と実現を目指し、取り組む地域・都市が選定
SDGs未来都市
SDGsの17の目標と紐づけられた評価軸で選定されており、中でも優れた提案を行った10の自治体が「自治体SDGsモデル事業」として選定
本記事では、令和3年度(2021年)のSDGs未来都市とSDGs自治体モデルを一覧でご紹介します。また最後には、SDGs未来都市に選ばれるメリットについても記載しておりますのでご覧ください。
SDGs未来都市
自治体SDGsモデル事業
no. | 提案者名 | 自治体SDGsモデル事業名 |
---|---|---|
1 | 北海道上士幌町 | 「スマートタウンで “弱点” 転変!かみしほろ幸せ循環」プロジェクト |
2 | 千葉県市原市 | 化学×里山×ひと ~SDGsでつなぎ、みんなで未来へ~ |
3 | 東京都墨田区 | 産業振興を軸としたプロトタイプ実装都市 ~ものづくりによる「暮らし」のアップデート~ |
4 | 新潟県妙高市 | みんなでつくる生命地域 Redesignプロジェクト |
5 | 岐阜県岐阜市 | 山水と都市が育むWell-beingなライフスタイル創造事業 ~「つかさのまち・シビックプライドプレイス」が繋ぐ人と人、人とまち~ |
6 | 岐阜県美濃加茂市 | 「ローカルSDGsみのかも」=地域循環共生圏の実現に向けたソーシャルビジネス創出モデル事業 |
7 | 京都府京都市 | 京都の文化が息づく3側面,“みんなごと”で取り組む レジリエンスモデル ~SDGsのその先へ~ |
8 | 愛媛県西条市 | LOVESAIJOポイントを介して「ヒト」と「活動」が好循環する持続可能なまち西条創生事業 (「西条市SDGs×西条市DX」の推進による地方創生の実現) |
9 | 熊本県山都町 | 有機農業を核とした有機的な繋がりが広がる町の実現 |
10 | 沖縄県 | 誰一人取り残さない持続可能な美ら島「沖縄モデル」推進プロジェクト |
こちらの自治体SDGsモデルの詳細について知りたい方は、こちらのPDFをご参照下さい。( p.7〜)
SDGs未来都市に選定されるメリット
SDGs未来都市に選定された都市は、自治体SDGs推進関係省庁タスクフォースによる強力な支援を受けられます。
例えば、各省庁の支援施策活用に関する助言や、成功事例の国内外への発信支援などです。SDGsは今や小学校でも学習するほど注目されており、選定されることで先進的な取り組みを行う自治体として注目を集めることができます。
また未来都市のなかでもとくに積極的に進めるべき事業として、自治体SDGsモデル事業に選定されれば、国から補助金が支給されます。2021年度の補助金の上限額は2,700万円であり、さらに多くの人を巻き込みながら、より持続可能な未来のための事業を推進できるようになります。
SDGs未来都市の認定は内閣府地方創生推進室が行っており、選定の基準はSDGsの17の目標と169のターゲットの理念に沿っているかどうか、そして地方創生に有効な取組かどうかなどです。
選定基準などのより詳しい詳細はこちらをご覧ください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
SDGsは2030年までに達成すべきゴールです。そして、今後は旅行先を選ぶ行為一つとっても、サステナブルであるかどうか、という視点で行き先を選ぶ時代が来るかもしれません。そうなった時に、自分の住んでいる自治体に来ていただくためにも、取り組んでみることは未来に向けた投資であり、価値ある取り組みだと感じました。
参照:
2021年度SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業の選定について – 地方創生推進事務局
SDGs未来都市・⾃治体SDGsモデル事業 事例集
2021年度SDGs未来都市選定基準(評価項目と評価・採点方法)