ロクシタン|バリューチェーンのネットゼロに向けた戦略を発表
南フランス発のライフスタイルコスメブランドであるL’OCCITANE(ロクシタン)社は、2050年までにバリューチェーン全体でネットゼロを実現するための「Climate Strategy(気候戦略)」を発表しました。
この戦略は、L’OCCITANEグループ全体に適用され、同社は、SBTi(Science Based Targets initiative)のNetZero Standardに沿った目標を掲げています。2031年までにGHG Scope1からの排出量を2020年と比較して46%削減。2026年までに工場、倉庫、店舗、オフィスで使用している電気をすべて100%再生可能エネルギー由来の電気に切り替えることを目指します。
同社のカーボンフットプリントの95%は、Scope3からの排出です。L’OCCITANEグループは、2050年までにGHGスコープを2020年比で97%削減することを宣言しています。GHG Scope3からの排出量を削減する具体的な取り組みとして、生態系や森林破壊に加担しない植物由来の原材料への切り替え、原材料のトレーサビリティ強化の実施、リサイクル素材や低炭素素材で作られたパッケージへの切り替え、再生型農法やアグロフォレストリーの支援を挙げています。
また、L’OCCITANEグループは、物流やサプライヤーに対し、グリーンサプライチェーンポリシーを策定しています。同ポリシーは、物流やサプライヤーに対し、GHG排出量の少ない輸送方法の導入を促しています。そして、2030年までにGHGを多く排出する航空貨物からのGHG排出量をオフセットし、ゼロにするという目標も掲げています。
L’OCCITANEグループのチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるAdrien Geiger(アドリアン・ガイガー)氏は、次のように述べています。
「L’OCCITANEグループは、このコミットメントによって、野心的な目標を達成することを目指します。L’OCCITANEグループは、環境に対する負荷が小さい商品作りができます。低炭素社会を実現していくために、消費者やパートナーと共により多くの解決策を考えていくことが必要です」