Thursday Gatheringに登壇決定!生物多様性のためにできることは?
2024年12月19日、Venture Café Tokyoにて「リジェネラティブ・ツーリズム」をテーマに、当社代表がThursday Gatheringに登壇することが決定しました。
イベントでは長野県生坂村を題材に、リジェネラティブツーリズム事業に携わる方々と共に「生物多様性のために、何をすればいいのか?」を語り合います。
Thursday Gatheringとは
Thursday Gatheringとは、イノベーションの促進と、起業家の支援を目的とした世界的ネットワークである「Venture Café Tokyo」が毎週木曜日に開催するイベントです。
Thursday Gatheringでは、各分野の先駆者たちによる講演や、実践的なワークショップを実施。参加者が新しい知見を得られるだけでなく、同じ体験を共有する仲間に出会えるイベントとして注目を集めています。
生物多様性とは
生物多様性は、私たち人間の生活を支える大切な基盤です。地球上には3000万種以上の生き物が存在し、それぞれが互いにつながり合って生きていることは、認識すべき大切な要素と言えるでしょう。
例えば、植物は光合成によって酸素を作り出し、昆虫はミツバチのように植物の受粉を手伝います。魚は海の生態系のバランスを保ち、森の動物たちは種子を運んで新しい植物の成長を助けます。
そもそも「生物多様性」という言葉は、1985年に「biological(生物的な)」と「diversity(多様性)」を組み合わせて生まれた、比較的新しい概念です。
単に「生物の種類が多い」という意味ではなく、地球上の生き物全てが関わり合っていることを指し、その関係性の重要さを意味する言葉でもあります。
なぜ「生物多様性」が大切なのか
近年、生物多様性が注目される背景には、深刻化する「地球環境の危機」が関係しています。下記のような課題は、生物多様性の損失と密接に関連しています。
- 気候変動による異常気象の増加
- 食料安全保障の危機
- 新たな感染症の出現
例えば、国連環境計画(UNEP)の報告によると「世界の食料において90%を占めている100種類の作物のうち、70種類以上がミツバチによって受粉されている」ことが明らかになっています。[1] ミツバチが絶滅した場合、世界中が食糧不足に陥る可能性が高いです。
また、地球の生物多様性における豊かさと健全性を測る指数として「生きている地球指数(LPI)」があります。WWFの報告によると、1970年から2020年までのわずか50年の間に「生きている地球指数」は73%も減少し、様々な生物が減少傾向にあることが明らかになりました。[2]
生物多様性は私たちの生活と密接に関連しているため、より多角的な視点から地球環境全体を見つめていく必要があります。
長野県生坂村について
長野県の中心に位置する生坂村は、人口約1,600人の長野県内で5番目に小さい村です。北アルプスに源を発する犀川が流れ、山清路や大城・京ヶ倉などの山々など、水辺と里山が織りなす豊かな自然と文化を育む魅力的な地域です。
生坂村は令和4年6月26日に「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」をおこない、令和5年4月28日には環境省が選定する「脱炭素先行地域」に採択されました。
また、令和6年4月26日には、観光庁が推進する第2のふるさとづくりプロジェクトにも生坂村は選定され、生坂村が推進する「生物多様性教育とリジェネラティブツーリズム」を組み合わせた「旅するいきもの大学校!」が、独自のプログラムとして注目されています。
旅するいきもの大学校!
旅するいきもの大学校!は、生坂村の住民と里山づくりをおこなう「リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)」の取り組みの一環です。
旅するいきもの大学校!は「何度でも訪れたくなる里山づくり」や「ネイチャーポジティブ」といったテーマのもと、多様な自然体験や地域住民との交流など、半年間に渡って実施されます。
生物多様性の損失を止め、自然を回復軌道に乗せることを目的とした「ネイチャーポジティブ」に基づき、現地での自然体験を楽しむ新しい観光のスタイルです。
Thursday Gatheringのイベント概要
登壇するThursday Gatheringでは、生坂村の「旅するいきもの大学校!」に携わる方々と共に「生物多様性」について語り合います。
日付:2024年 12月 19日 木曜日
時間:18:00〜19:00
場所:虎ノ門ヒルズビジネスタワー15F CIC Tokyo
参加登録:https://venturecafetokyo.org/event/thursday-gathering-318/
イベントURL: https://venturecafetokyo.org/programs/thursday-gathering/
イベントはオンラインでの参加も可能です。生物多様性について興味のある方や、生坂村の取り組みについて学びたい方はどうぞ、こちらよりご参加ください。
参考文献
[1]Humans must change behaviour to save bees, vital for food production – UN report